高齢者が花を植栽しやすいレイズドベッド ~SDGsとフラワーデザイン~

 名城公園のフラワープラザ周辺で、高齢者などが、花の植栽やメンテナンスをしやすいレイズドベッドによる花の修景を行いました。フラワープラザでは、花のボランティアが活動していますが、他の施設同様、ボランティアの高齢化への対応が課題となっていました。

 そのため、レイズドベッドにより、立ったままでも作業しやすい環境を創出しました。このレイズドベッドは、テーブルの中央に花壇を配置した形態としました。花を植栽する際、手元に花や資材を置いて植栽することとなります。テーブルの平坦な空間があることで、様々な資材を置くスペースを確保しました。

 また、その後の利用を考えてみると、花を見ながらティータイムを過ごす、お弁当を食べるなど、花に興味のない人も、間近で花を見ながら様々な活動をすることで、徐々に花への興味が湧いてきます。

 そのため、テーブルの天板をできるだけ薄く見せる工夫を行い、スマートな印象で、みんなが利用してみたくなるデザインとしています。

実は、このレイズドベッド、組み立てている最中、「これでバーベキューしたいなあ」みたいな声が上がってました。

確かにバーベキューにも利用できるかもわかりませんね。

でも本当は、街中のオープンカフェや、休憩スポットなど、みんなが憩う場所で、花のある環境を提供し、花に彩られた美しい街並みが形つくられるといいなと、デザイナーは陰ながら思ってます。

SDGsの「誰も取り残さない」という考え方。そのひとつの取り組み事例です。

みなさんも都市公園や街中で、色々な人の気持ちになって、みんなが参加しやすい社会をつくっていきませんか。