心を動かされたのが、
『都市の模型写真が載った大学のパンフレット』
進路を迷っていた、というのか、何か心に響くものが無く悩んでいた時に
これしかないとようやく気付いた瞬間でした。
小さなころから、作るのが楽しかった。 図工はもちろん、裁縫や料理まで、作ることは何でも。 絵を描くのも得意だった。
そんな自分が進路を考えた時、建築に導かれるのは、 必然だったのでしょう。
都市の模型写真を見た時に、作りたい。勉強したい。
ただただそう思って、大学で建築学科に進むことにした。
建物を設計したい。という強い思いがあったわけでもなく、 建物の魅力に取りつかれたわけでもなく、 身内に建築に関係する人がいたわけでもなく。
もう一つ、
私の記憶に残っている衝撃の絵本。
『ちいさいおうち』
思い返せば、私が出会った初めての建築だったと思う。 家や学校など、周りには沢山の建築は存在した。
しかし、この絵本に出てくる家は、 ちいさいながらも、建築を伝えてくれていた。 変わるものと変わらないものが共存し、 残るものが追い詰められていく街を表現していた。
それでも残る「おうち」から、強さを感じ、応援させる。
なぜ覚えているのかわからないが。 きっと悔しい気持ちが心に残り、忘れられない絵本になったのだろう。
Written by 山田